フケ症(脂漏性湿疹)

脂漏性皮膚炎とは

頭や、髪の生え際、眉、鼻、耳まわりなど、皮脂の分泌が盛んな部位にできる湿疹です。
かゆみを伴う赤みや、やや黄色味を帯びたフケ、または乾燥したうろこ状のフケが出ます。フケがひどくなると、かさぶたのようになることもあります。

新生児期から乳児期に見られる「乳児型」と、思春期以降の成人に見られる「成人型」があります。

  • 乳児型の脂漏性皮膚炎のほとんどは一過的なもので、正しいスキンケアを行っていれば、生後8~12か月ごろには自然治癒します。
  • 思春期以降に見られる成人型の脂漏性皮膚炎の場合は、一度発症すると、よくなったり悪くなったりを繰り返し、多くは慢性的な経過をたどります。

    脂漏性皮膚炎の原因

    皮膚に常在しているマラセチアというカビ(真菌)の一種が発症に関わっているといわれています。皮脂の分泌の多い場所でマラセチアが増殖して、炎症を引き起こすと考えられています。
    なぜマラセチアが異常に増殖するのか、根本的な原因はいまだ分かっていませんが、環境による皮脂成分・分泌量などの変化、ビタミンB2、B6などの代謝異常、入浴や洗顔の不足、ストレス、寝不足、ホルモンの乱れなどの要因が関連しているといわれています。

    脂漏性皮膚炎の治療法

    脂漏性皮膚炎は、患部に炎症が起きている状態です。皮膚科では、一般的にステロイド外用剤を使って炎症を抑える治療を行います。
    症状によっては、カビの繁殖を抑える抗真菌外用剤を併用することもあります。

    日常生活で気をつけること

    • まずは、正しい洗顔、洗髪を行って、皮脂の溜まりやすい部位を清潔に保つことが大切です
    • 洗顔、洗髪を行っても、改善がない時は、シャンプーや石鹸を変えてみるのもよいでしょう
    • ミコナゾールなどの抗真菌薬を含んだシャンプーが頭皮環境の改善に役立つことがあります
    • 入浴・洗髪時には、頭皮に爪を立てたり、皮膚をごしごしこすらず、泡でやさしく洗うようにしましょう
    • 睡眠不足や過度なストレス暴飲暴食や偏った食生活も、皮膚症状を悪化させます。栄養バランスの整った、規則正しい食生活を心がけましょう
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